先日網タイツの縫製手順を公開したところ好評でしたので、記事として公開したいと思います。
私は縫製のプロではないことに注意して細かい部分は寛大な気持ちでご覧ください。
利点と欠点
縫製する場合の利点は実物を利用する圧倒的な説得力が得られる点。
ボンド張り付けと違いやり直しが効く点。
そして最大の利点が着脱自由なところです。素足とタイツをいつでも変更できます
欠点としては足を曲げている部分では若干生地余りがでます。
立体裁断できれば解決できるかもしれませんが、スケール感が小さいこともありやや困難です。
やや欠点もありますが参考になれば幸いです。


使用した材料・機材(値段は参考程度に)
・ソフトチュール(1m/¥900)
・レース(10cm/¥50)
・スグレモノ(細いマステならなんでも可)
・ミシン(2万円くらいの基本的なコンピュータミシン)
・待ち針(小学校の時の裁縫セット)
・メジャー(小学校の時の裁縫セット
・裁ちばさみ(小学校の時の裁縫セット)
・ピンセット(模型用)
・マスキングテープ(3M)



最初の工程としてタイツをかぶせる部分の各長さの測定をします。
今回はハセガワのスグレモノ0.3mmを使用しました。細ければ何でも大丈夫です
最初に一番長くなる部分に張り付けます。(太もも正面~脛に沿って縦に張ってあるマスキングのライン)(写真1)
これでタイツの全長をデータ化します。
次に太さが変化する部分毎に並行に貼り付けます。(写真1,2)
脚は太さが均一な円柱ではなく太さが変化するのでなるべく細かく測定します。
一番上にあるマスキング部分を0.0cmとして各マスキング部分までの距離をメジャーで測定し、ノートなど型紙を作る紙にメモします。(写真3)
各部のマスキングテープを対応する長さの場所に張りつけ、張り付けたマスキングテープの長さを測定します。(写真3)



測定したマスキングテープの長さを二等分し左右対称になるようドットとして紙に書き込み、滑らかになるよう線で結び型紙に起こします。
これで型紙が完成です。型紙は失敗したときに再度使用するので、転写しておくと便利です。
次にレースを取り付けます。
ソフトチュールの適当な位置にレースを置き、ずれないように待ち針で止めて任意の位置にミシンをかけます(写真1)
型紙を真横に置いて端にあたる部分は返し縫をしておきます。
ミシン掛けできたら裏返して不必要なチュールを切り取ります。(写真2)
網タイツの目はひし形になっていますので、必ず目を一つ以上残すように注意してください。



型紙をチュールの上から被せて生地が動かないように待ち針で留めます。 この時生地の伸びを考慮し、少し張った状態で留めると生地余りが防げぴったりフィットします。(写真3)
レースの上部がずれないよう注意して重ね合わせてください。
型紙のすぐ外を丁寧にミシン掛けします。(写真4)
必ずレース部から始め、返し縫をしてください。(レースがぱかぱかします)
足先も返し縫して糸ほつれに注意してください。
ミシン掛けしたら型紙をミシン目に沿って取り除きます。
型紙の外を縫えていたら次回も型紙を利用できます。(型紙が壊れないため)
破れた型紙はピンセットなどで簡単に取り除けます。



型紙を取り除いたらその状態で履かせて生地余りを確認します
問題がなければ不必要なチュール生地を裁ちばさみで切断します。
この時もチュールの目を残すように注意してください。
最後に内側からピンセットを入れて足先から裏返します。
(丸めて鉛筆などで押し出しても裏返せますがピンセットが破損し辛かったです)
ボンドで張り付ける手法に比べると縫製なのでバックシームもばっちりです。
履かせて完成です。
いかがだったでしょうか。
今回は写真を撮りながらの作業でしたが作業時間は2時間程度で完成しました。
これには一回のやり直しも含んでいます。
今後ストッキングの縫製手順も確立できれば改めてアナウンスしたいと思いますので、どうぞブックマークしていただけると嬉しいです。
今回使用したキットはこちら↓
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