本記事はガレージキット製作の手引きの一環として表面処理作業について解説します。
仮組作業までは下の記事をご覧ください。
表面処理作業では複製時にできるパーティングラインや、欠け、引けなどを処理していきます。
今回は前回省略した篏合調整も行っていきます。
使用するツールは手工具のダイヤモンドやすり、紙やすり
電動工具のリューターなど、自身にあったものをご使用ください。
私が使用している表面処理ツールは下記事をご参照ください。
メインで使用している表面処理ツール
狭いところに突っ込むとサンダー自身が傷をつけるので注意
適度な粘りと形状の神ツール。お高いのが玉に瑕
スポンジサンドはstar7で使用しています。いちいち張り替えるのは面倒なので、マンドレールを購入し各粒度で使用しています。
2本なら#400
スカートパーツのパーティングライン処理です。
今回は分かりやすいように最初から捨てサフを吹いています。
使用しているサフはガイアノーツのGS-01 サーフェイサーエヴォです。
ここで使用するサフは完全に好みだと思います。好きな色で吹いてください。
左の画像でくっきり入っているパーティングラインを右画像くらいまで処理していきます。
サフを吹いておくと表面処理の過程で、磨かれた部分はサーフェイサーが削られるので一目瞭然です。
画像3枚目が表面処理途中で、白い部分は磨かれた部分です。
線傷にそってサーフェイサーが残っているのでディティールを削らないように注意して処理します。
#1000程度までやすり掛けしています。
※私の場合は、ほぼ全てのパーツで、リューター→#400→#600→#800→#1000のルーチンで処理します。
髪の毛パーツ等の、せまくて曲面のみで構成されたパーツにはリューターを使用せず手工具のみで処理する場合が多いです。
一度綺麗に表面処理できたら、もう一度サーフェイサーを吹きます。
磨き残しを発見したら磨いていきます。
以降は納得いくまでサーフェイサーを吹いては磨いてを繰り返して表面処理を仕上げていきます。
※表面処理が終わったら塗装に入ります。
サーフェイサーを吹く場合が多いですが、サーフェイサーの粒度は#500~#1500程となっています(GSI クレオス)
お手元のサーフェイサーの粒度を確認して、目標の番手を定めておくと効率的な作業ができると思います。
#1500サフを使用する場合、#800の傷を埋めることは困難です。
次にスカートの間の隙間(篏合)を処理します。
シアノンDWにベビーパウダーを混ぜて塗りこみます。
シアノン単体で使用すると少し黄色いので、色調整のために混ぜています。
最初にどちらのパーツでもいいので、白色ワセリンを塗布します。
パーツ表面だけでなく、横・裏面にも塗布しておきます。
この作業はパーツ同士の接着を防ぐためで、水溶性マスキングゾルを使う方法もあります。
ワセリンの塗布が完了したらパーツの隙間に爪楊枝などでシアノンを盛っていきます。数回に分けて盛っていくのがコツです。
※一度に盛りすぎると表面は固まっているが、中身は固まっていない状況が発生します。この状態でやすり掛けすると、表面の固まった部分が削れ、空洞が出現して作業が無駄になります。他にも固まる際に中身が噴き出てきたり多数問題が発生するため盛りすぎないように注意しましょう。
盛りすぎた部分を削り、隙間埋めと表面処理終了です。
他パーツにも同様の処理を行います。
表面処理が完了したので、次回から塗装工程に入ります。
コメントを残す